大学受験における参考書の選び方、おすすめの参考書とは!?

大学受験における参考書や問題集の選び方や効果的な使い方、教科・科目ごとのおすすめの参考書を検証しています。

物理の参考書は解法パターンを学ぶことが大事

物理は非常に理論的な科目です。化学のように覚えることが多いわけではありませんが、その分、思考力が求められる科目です。思考力が求められる、ということは誤解を生むことを恐れずに言ってしまえば「センスが問われる科目」と言ってもいいかもしれません。

しかし、受験の成績の良し悪しをセンスのあるなしに集約してしまえば、元も子もありませんから、センスのない人にどうやってその解法のセンスを身につけさせるかが重要になってきます。センスのある人はどしどし難しい問題を解いていけばいいだけの話です。

物理の参考書では執筆者の色が顕著に表れます。予備校の有名講師が解説している参考書においては、例えば同じ問題であっても、それぞれに問題のアプローチの仕方が異なります。解法パターンが異なるといってもよいでしょう。ですから、センスを伸ばすためには、どの解法パターン、アプローチが自分にとってしっくり来るかがとても重要です。

物理の参考書を選ぶ上でもう一点大事なのは、自分の実力をきちんと把握することです。もちろん、この点はどの科目においても重要なのですが、物理では特に大事です。最初から大きな野望をいだいて非常に難関な物理の問題集を買ってきてその解法を身につけてやろう、とする方がいらっしゃいますが、無意味です。逆に、自分にとって簡単過ぎる問題を繰り返し解いてもやはり意味がありません。自分の知っている解法パターンでちょっと背伸びすれば解けるレベルのものを選ぶことが大切です。